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実況デビュー戦

2020年2月29日

2月3日のU-NEXT Pirates公式twitterにこんな投稿が。

瑞原プロの解説!?聞いたこと無いぞ!でも大丈夫なのか…?とワクワクとドキドキを一気に抱え込んだ夜でした。
というのも、そうそう無いことなのですが、解説がつまらないと途中で観るのをやめてしまう時があるんですよね。解説が実況になっていたり、言っていることがよくわからなかったり、実況との掛け合いがうまくいってない等々…。選手には本当に失礼な話なのですが、実況・解説への冷めが視聴の冷めに繋がって、番組を観なくても試合結果は知ることができるし、劇的な場面もtwitterや麻雀ブログ・記事で観られるからから観なくていいや、となってしまう時があります。

小林プロの解説はわかりやすく、かつ不意に独特のクセ(いわゆるロボと呼ばれる部分)があり、いつも楽しみにしているのですが、瑞原プロの解説は全く聞いたことが無いので怖さ半分でした。もしかして人生初解説?何かの大会でやったりはしていたのかな。

そしてふたを開けてみると…

ぜひレギュラー化して欲しい。
1人での解説も聞きたい。結婚してください。

おそらく小林プロとのコンビだったから上手くいった部分も多いと思いますが、それにしても聞きやすい声でわかりやすい内容。ちょっとまだ実況に寄ってしまう時もあるけど、卓への集中に関する緩急も丁度良いなと思いました。
そして解説を聞きながら思ったのですが…

これ、OJT研修だ

いきなり新人を1人で解説席に呼ぶことで、観戦者の中にはある種の不信感を持ち込んでいる可能性があります。そこでたどたどしい内容になると、「やっぱりだめじゃん」と決めつけられるし、中には無情に叩くという行為をする人も現れます。実況の方が上手くフォローできればとも思いますが、フォローしているのは伝わってくるし、実況は実況で大変だし、そんな教育義務はありません。
もちろん先輩雀士だからと言って教育義務があるわけではないとは思いますが、同じ業界で後継者を育てるという意味では必要な教育といっても過言では無いでしょう。
ましては瑞原プロのように、(映像などを拝見する限り)もともとトークレベルが高く、頭の回転の速さゆえに適応能力も高そうな人であれば実戦形式の教育も効果的であると言えるのでは無いでしょうか。

序盤は緊張が伝わってきていたし、小林プロに頼っているかなーという感じもしましたが、早めの段階で自分から話し出していましたし、麻雀初心者の自分からしてもわかりやすい情報が出てくるので、順応はやっ!と感じました。もちろんまだまだ実況に寄ってしまったり、まわりに頼っている部分もありましたが、今後が楽しみです。

適切な教育者

瑞原プロの実況デビュー戦は成功と言えるのは、本人の能力ももちろんですが、良い先輩に囲んでもらったことも大きいと思います。
解説の先輩として小林剛プロ。意図しているかはわかりませんが、一旦瑞原プロ(後輩)にやらせてみつつも、後輩が足踏みをしたときにさっとお手本を喋ってみせるというような印象を受けました。番組を成立させるためというのもあると思いますが、解説の解説という立ち振る舞いも見受けられ、瑞原プロの学習能力の高さであれば助かる存在だったでしょう。本人に聞いたら「いつも通り喋っていただけです」と言いそうですが。
また、実況の小林未沙さんも良い先輩でしたね。第2試合開始前、チーム状況などをきいているときに、小林剛プロに頼りがちな瑞原プロ(は解説2人に話を振られてるなら小林プロが答えた方が良かろうと思っていたのだと思いますが)に対し、名指しで質問をすることで瑞原プロが答えやすくなった場面があり、流石でした。2人解説のときは毎回そのようにしているのかもしれませんが、新人に臆せず振れるという器を感じました。

今後ぜひ続けて欲しい

今回、私が勝手にOJTだ!とはしゃいでいるだけなので、番組的にはそんなつもりはないし、今後もそんな予定は無いかもしれません。ただ、Mリーグは解説者のパターンが若干決まってしまっている印象があるので、今回のようなペアでの解説は積極的に取り入れて欲しいです。なんなら初心者マークをつけてくれても構わない。そして新人として座る方は、意味の無い否定的な意見はスルーしていいと思うので、恐れず挑んで欲しいなと思います。